ゴングの構造、ゴングを叩くエリア、ゴングのサスペンション、ゴングのクリーニング、運搬方法と取扱いについて詳しく説明します。
ゴングの構造
ゴングを叩く場所
ゴングのどこを叩くかにより、音の反応が異なります。
以下の原則に従います:
シンフォニックゴング、サウンドクリエイションゴング、プラネットゴングなど、それぞれのゴングには、そのキャラクターと音質に応じて最適に音が展開される理想的な打点があります。
ゴングのクリーニング
ゴングは時々掃除する必要があります。セットアップや演奏や移動の際に蓄積した汚れは、弱音器のようにゴングの自然な振動を阻害します。
ゴングは酸化や汚れの蓄積を防ぐためワックスでコーティングされています。クリーニングの際、このワックスが徐々に剥がれ落ちるので、新しいワックスに交換しなければなりません。
クリーニングには、粒状または酸性の洗剤、およびアンモニアを含むものは使用しないでください。ゴングのクリーニングとワックスがけは、ゴングの表面にある削れ(ある場合)の方向に、軽い圧力で行ってください。無色で柔らかい布を使用してください。布に洗浄液をつけ、ゴングをクリーニングします。残った洗浄液をさらに 2、3 枚の布でこすり落とします。次にワックスコートを塗ります。木の表面をきれいにし、保護するために通常販売されているような、流動性のある透明なワックスが最適です。
ゴングの運搬と取扱い
パイステのゴングは、ゴング職人の巧みな技術と経験によって、価値ある楽器となります。ゴングは、それを作るのと同じように丁寧に扱われるべきです。
以下のガイダンスに従ってください:
ゴングを踏む、へこませる、または押したりするような圧力は、ゴングが変形し、音が変わってしまう原因となります。

ゴングは縁で置かないでください。
ゴングが倒れたり、周縁部が変形してしまいます。

ゴングはいつも表面を下向きに置いてください。
運搬の際は、下向きのまま互い違いに置いてください。表面を傷つけないように、間に毛布やゴムのような保護剤を挟むとよいでしょう。

最も安全な運搬方法は、頑丈な段ボール箱または木箱に発泡スチロールまたは毛布の緩衝材を入れる事です。
その他の注意点
- 装飾品やファスナーのついた衣服やベルトを着用しないでください。金属製品がゴングに触れないようにすることが重要です。
- 指と金属が接触することはできるだけ避けてください。もしゴングの前面に跡がついても心配いりませんが、クリーナーと清潔な布を使ってできるだけ早く取り除いてください。